ビジネス書しか読まない男のなろう小説ランキング 〜一位にはプレゼント送りつけます〜

なろう作家がいいなと思ったなろう小説をランキング形式で紹介します。広告収入を元にして、受賞者には何かしらプレゼントします。時々自分の小説の宣伝もします。

【2019年6月】第三回 オススメなろう小説 レイティ杯 結果発表

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こんにちは。岡春レイティです。

最近、自分の小説の話が進まなさすぎてンンッてなってます。

地の文とセリフのバランスってほんとむずかしいですねぇ。いやはや。

 

今回は45作品の応募をいただきました。ありがとうございます。

 

全てに目を通したので、さっそく結果発表に移りましょう!今回は特別賞も三つあります。

※評価ポイントや感想は一切見ておりません

 

 

第3位:『呪文唱えたら杖からジャガイモが出てきたんだけど!?』作者:せかけ


アイデアは形にしてこそ価値がある、この作者さんの作品からはいつもそんなメッセージ性を(勝手に)感じています。よくこれで書き上げたなぁ……w


会話のテンポが良くて気持ちよく読めました。これは見習いたいポイントですねぇ。


あとセリフが少ないのに女の子が可愛い。なんでだろ、魔法かな。


「魔法使い……いや、ジャガイモ使い」はパワーワードすぎました。ほんと好き。

 

 

第2位:『聖剣さんはけっきょく今日もハミングを口遊む』作者:荻野路為


これ、面白いですねぇ。1話完結なのも今の時代に合っている気がします。

なんかのんびり読めるのがいいなぁって思いました。


話が異世界版徹子の部屋ですね。これは新しい。

あれも徹子さんの圧倒的なキャラクターがあるからこそ、ゲストが魅力的に映るんだと思いますが、この作品にも同じものを感じました。


フォーマットが完成されてるので、もう他の作品とどんどんコラボしていけばいいんじゃないかと思います(笑)


これからも楽しみにしています!

僕も聖剣さんと話したいですw

 

 

第1位:『How are you 知らんけど海外で暮らしてみる』作者:M!nami


作者さんご自身のワーキングホリデー経験を基にした小説、内容はタイトル通りでした。


これは読んじゃいますねwww

一気に全部読んじゃいました!こりゃあ面白い。


実体験ベースというだけあって話のディテールがいい。


たとえば、玄関みたいな仕切りがなく、扉を開けたらすぐに部屋だから靴は扉の近くに置いておく、だとか。

バスタブが経年劣化してて入る気にならない、だとか。


こういうちょっとした描写一つですごく臨場感が出るんだなぁとビビらされましたw

僕が書いてる小説は異世界ものですが、このやり方は絶対取り入れたいなぁと思いました。


荒削りな文章も味になっていていいですねぇ、話数を重ねるごとに上達していくのが嬉しいような寂しいような……。


いやぁ非常に勉強になりました。続きがむちゃくちゃ楽しみな作品です。普段異世界ものしか読まない方にこそ読んでほしい。おすすめ。

 

 

という結果でした。

一位のM!namiさんにはAmazonギフト券500円分をプレゼントします!おめでとうございます!

 

ここからは特別賞です。つまり、ここまでは僕の主観、ここからはさらに僕の主観ということです。

 

 

バランサー賞:『ゴテルと呼ばれた魔女』作者:円柱


ラプンツェルの二次創作、原作だと悪者だった魔女ゴテル視点での話でした。

僕の中ではキングダムハーツ3でやたら強かった敵キャラのイメージです。


シリアスとほっこりのバランスがすごい。結末が決まっているからこそ、薄氷の上の幸せ、その尊さがさらに引き立って、いやぁエモかったです(笑)


それと文章もくど過ぎずあっさり過ぎずで、ここでも作者さんの力量が伺えましたね。すげえ考えて書いてるんだろうなぁ。


続きが楽しみです!

 

 

1番心をエグられたで賞:『手を繋いで歩きたいだけ』作者:蒼野夢華

 
いわゆる都合のいい女、とずるい男の話。いちいち描写が生々しくて削られました(笑)


駅で男を待つ間、道行く人たちへの主人公の独白があるんですけど、そこで孤独や疎外感を間接的に表現するのがすげえなぁというところでした。


さみしい、つらい、そう書けば簡単ですけど、安易にそうしないのがいいですなぇ、これぞ小説。


あとは、ホテルの部屋に向かうまでの微妙な距離とか、着いてからの男の態度とか、実に生々しくてギクリとさせられました(笑)


これは男性読者はみんなギクッとするんじゃないでしょうか?(笑)

読むのに気合いがいる作品でした!続きが楽しみです。

 

 

確かな知識の土壌に支えられた変態性賞:『ろりろぼ』作者:ネナロ

 

 

ロボットが当たり前になった近未来、大手の台頭でピンチを迎えた店を救うために小学生向けのロボット教室を開催するという話でした。


すごいのきたな、と思って読んだらめちゃくちゃしっかりしててビビりました。今はロボットによる自動化が叫ばれる世の中ですし、身体の一部を機械で代替するっていうのも増えてます。


最近だと乙武さんがそんなことしてニュースになってましたね。パワードスーツ装備のお年寄りが普通になるだろうというような話もよく耳にします。


そんな時代の流れをしっかり世界観に落とし込んだ上で「ロリ」が出てきてかなり混乱させられました(笑)

あ、こう料理するのかと(笑)

 

作者さんは多分仕事のできるビジネスマン。だけど内に秘めた変態性を周囲にひた隠しにしているのだろう。そんなふうに思わせる作品でした。

 

 

以上です。

今回は好みの作品ばかりで、すべて読むのにめちゃくちゃ時間がかかりました(笑)

全部の小説を紹介しきれないのがもどかしいですが、いい作品ばかりでビビりました。

 

最後に、応募してくださった先生方、楽しい時間をありがとうございました。